赤ちゃんや子どもは、日常生活の中で頭をぶつけることがよくあります。
たとえば、
- 寝返りをしてベッドから落ちた
- ソファから転落した
- おむつ交換台から落ちた
- つかまり立ちで転んだ
- 走っていて壁や床に頭をぶつけた
- 公園の遊具から落ちた
などです。
特に赤ちゃんがベッドやソファから落ちた時は、
「脳にダメージはない?」
「救急に行った方がいい?」
「このまま寝かせても大丈夫?」
と、とても心配になりますよね。
結論から言うと、
頭をぶつけたあとにすぐ泣いて、その後いつも通り過ごせている場合は、家で様子を見てもよいことが多いです。
ただし、 救急受診が必要な7つのサイン があり、これを見逃すと大変なことになってしまいます。
この記事では、赤ちゃんや子どもが頭をぶつけた時に確認したいポイントを、
2歳未満 と 2歳以上 に分けて解説します。
お子様が0歳・1歳の場合は「2歳未満で救急受診をおすすめするサイン」、2歳以上の場合は「2歳以上で救急受診をおすすめするサイン」に目次からジャンプしてください!
2歳未満で救急受診をおすすめするサイン
2歳未満、特に赤ちゃんが頭をぶつけた・ベッドやソファから落ちた場合、以下のサインが1つでもあれば救急受診をおすすめします。
1. 目があかない、手足を動かさない
呼びかけても目を開けない、反応が弱い、手足の動きが悪い場合は救急受診が必要です。
これは意識障害の可能性があります。
赤ちゃんの場合、
「眠いだけかな?」
「泣き疲れただけかな?」
と迷うこともあります。
ただし、いつもと比べて明らかに起こしにくい、反応が悪い、ぐったりしている場合は救急受診してください。
2. ぼーっとしている、興奮している
頭をぶつけたあとに、
- ぼーっとしている
- 視線が合いにくい
- 反応が鈍い
- 異常に興奮し続ける
場合も注意が必要です。
2歳未満は「頭が痛い」「気持ち悪い」と言葉で伝えられません。
そのため、「親から見て普段と違う」
という感覚はとても大切です。
3. 頭蓋骨が折れているような感触がある
頭を触った時に、
- へこんでいる
- 段差がある
- 触ると強く痛がる
場合は、頭蓋骨骨折の可能性があります。
赤ちゃんの頭の骨は大人より薄いため、転落の状況によっては骨折することがあります。
頭にへこみや段差を感じる場合 は受診してください。
4. おでこ以外の部分にたんこぶがある
2歳未満では、たんこぶの場所が重要です。
おでこのたんこぶは比較的よくありますが、
後頭部・側頭部・頭頂部のたんこぶ はより慎重な対応が必要です。
たとえば、
- ベッドから落ちて後頭部を打った
- ソファから落ちて横側の頭を打った
- フローリングに頭の後ろをぶつけた
この場合に、おでこ以外の部分にたんこぶがある場合は小児科を受診しましょう
5. 頭をぶつけた時に意識を失った
頭をぶつけた直後に、
- 一瞬でも反応がなかった
- すぐに泣かなかった
- 呼びかけに反応しなかった
- 顔色が悪くなった
場合は注意が必要です。
意識がなかった時間が少しでもある場合は「すぐに戻ったから大丈夫」と決めつけず、受診を検討してください。
6. 90cm以上から落ちた、または交通事故
2歳未満では、
90cm以上の高さからの転落 は救急受診を検討する目安です。
たとえば、
- おむつ交換台から落ちた
- 抱っこ中に落ちた
- テーブルの上から落ちた
などです。
逆に、抱っこ中に誤ってぶつけただけの場合や、膝くらいの高さのソファーから落ちた場合は大丈夫なことが多いです。
7. 親から見て普段と様子が違う
赤ちゃんの頭部外傷で、とても大事なのがこれです。
いつも見ている皆さん(ママ・パパ)の違和感 は重要です。
たとえば、
- ミルクや母乳を飲まない
- 反応が鈍い
- 目が合いにくい
- 眠り方がいつもと違う
- なんとなく元気がない
などです。
「何か変」と感じる場合は、無理に家で様子を見続けず、救急相談や医療機関に相談してください。
2歳以上で救急受診をおすすめするサイン
2歳以上では、自分で「頭が痛い」「気持ち悪い」と言える子も増えてきます。
遊んでいて転んだ、走っていてぶつかった、公園の遊具から落ちたなどの場合は、以下を確認してください。こちらも同様に当てはまるものが一つでもある場合には救急受診をお勧めします。
1. 目があかない、手足を動かさない
呼びかけても反応が悪い、目を開けない、手足に力が入らない場合は救急受診が必要です。
特に、
- 片方の手足だけ動きにくい
- ふらつく
- ろれつが回らない
- 歩き方がおかしい
場合は危険サインです。
2. ぼーっとしている、興奮している
頭をぶつけたあとに、
- 同じことを何度も聞く
- ぼーっとしている
- 異常に興奮している
場合は意識障害の可能性がありますので、救急受診が必要です。
3. 頭蓋骨が折れているような感触がある
頭にへこみや段差がある、触ると明らかにおかしい場合は受診してください。
頭蓋骨が骨折している可能性があります。
4. 嘔吐する
頭をぶつけたあとに嘔吐がある場合は注意します。
特に、
- 繰り返し吐く
- 頭痛もある
- ぼーっとしている
場合はすぐに救急受診してください。
5. 頭をぶつけた時に意識を失った
頭をぶつけた直後に、
- 一瞬でも反応がなかった
- すぐに泣かなかった
- 呼びかけに反応しなかった
場合は注意が必要です。
意識がなかった時間が少しでもある場合は「すぐに戻ったから大丈夫」と決めつけず、救急受診して下さい。
6. 1.5m以上から落ちた、または交通事故
2歳以上では、
1.5m以上の高さからの転落 は注意が必要です。
たとえば、
- 遊具から落ちた
- 階段の高い位置から落ちた
- 二段ベッドから落ちた
- 高い椅子や台から落ちた
などです。高い位置から転落した場合は救急受診しましょう
7. 激しい頭痛
2歳以上では、本人が頭痛を訴えられることがあります。
特に、
- どんどん頭痛が強くなる
- 泣き続けるほど痛がる
- 痛みで眠れない
場合は注意が必要です。
安心できるサイン
次のような様子がそろっている場合は、家で様子を見てもよいことが多いです。
- ぶつけた直後にすぐに泣いた
- その後、普段通り食事や水分(ミルクや母乳)がとれている
- 元気に遊び始めた
- 手足の動きが普段通り
- 目が合う、反応が普段通り、会話がスムーズ
- 親から見て普段と大きく変わらない
ただし、頭をぶつけたあと、症状が遅れて出てくることもあります。
そのため、受傷後24時間は注意して観察 しましょう。
まとめ
赤ちゃんや子どもが頭をぶつけた時、以下のサインがあれば救急受診をおすすめします。


ベッドやソファから赤ちゃんが落ちた場合でも、
すぐに泣いて、その後いつも通りミルクや母乳が飲めて、嘔吐がなく、手足も普段通り動かせているなら、家で様子を見てもよいことが多いです。
ただし、症状が遅れて出てくることもあります。
受傷後24時間は注意して観察しましょう。
免責事項
この記事は、保護者の方に向けて一般的な医療情報をわかりやすくまとめたものです。
実際の受診判断や治療方針は、お子さんの年齢・症状・経過・全身状態によって異なります。
本記事は個別の診断・治療を目的としたものではありません。